EU離脱貿易協定が近づくにつれて米ドルが下落。 ポンド上昇

ガートルード・チャベス＝ドレイファス著

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［ニューヨーク（ロイター）］ - 英国と欧州連合（EU）のEU離脱通商合意が差し迫っているとの期待からリスク選好が高まり、ドルは3取引連続で上昇した後、水曜日に下落した。

Brexitのヘッドラインの後、ポンドとユーロはドルに対して上昇し、オーストラリアドル、カナダドル、ニュージーランドドルなどのリスク選好度の高い通貨も同様に上昇した。

英国と欧州連合は水曜日、長らく実現できなかった貿易協定の締結に近づいているように見えた。 英デイリー・メールの記者はすでに合意は成立していると述べ、英国のボリス・ジョンソン首相が水曜夜に発表するのではないかとの憶測が飛び交った。

EU離脱のニュースを受けて米国債利回りは欧州や英国と同様に上昇した。

午後の取引ではドルは０．１％安の９０．３９ドルとなった。

米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が超緩和的な金融政策を維持すると投資家が予想する中、ドル指数は今年６％以上下落した。 ドルが一段と下落するとの期待が株式市場や新興国通貨の好調を支えている。

ＴＤセキュリティーズ（ニューヨーク）のシニア為替ストラテジスト、マゼン・イッサ氏は「３月に比べて不確実性プレミアムは低い。ワクチンの追加により、夏以来わかっていたドル安が基本的に定着した」と述べた。 。

ローゼンバーグ・リサーチの首席エコノミスト兼ストラテジスト、デービッド・ローゼンバーグ氏はリサーチノートの中で、テクニカル指標はドルが売られ過ぎて反発する可能性が高まっていることを示唆していると述べた。

同氏は「長期的には、ドルはマイナスのままだ。トレンド、移動平均、中期的な勢いはすべて下降傾向にある」と付け加えた。

一方、水曜日の米国統計はまちまちだったが、為替への影響はほとんどなかった。

先週の新規失業保険申請件数は予想外に減少したが、依然として高止まりしており、別の報告書によると、先月の個人消費支出は4月以来初めて減少した。 米国の新築住宅販売も期待外れだった。

ユーロは０．２％上昇し１．２１８０ドル。 今月初め、単一通貨は２年半以上ぶりの高値を記録した。

ポンドは対ドルで上昇し、1.35ドルを超えた。 フランスの国境封鎖解除を受けてポンドは堅調だったが、最後は０．９％高の１．３４８２ドルで取引された。 ポンドは対ユーロで０．８％上昇し９０．３３ペンスとなった。

EU離脱の見出しは、米国の景気刺激策に拒否権を発動するというドナルド・トランプ大統領の脅しに影を落とした。 トランプ大統領は、待望の景気刺激策を修正して刺激小切手の額を増額すべきだと述べ、法案が混乱する可能性があると述べた。

その他の地域では、シドニーでの新型コロナウイルス感染症の小規模な流行が抑制される兆しが一因となり、豪ドルは対ドルで０．７％上昇し、０．７５７５米ドルとなった。 ニュージーランドドルも０．７％上昇し０．７０９１米ドルとなった。

ガートルード・チャベス＝ドレイファスによるレポート。 編集：ルイーズ・ヘブンズとシンシア・オスターマン

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